口臭予防に効果的な飲み物 | 加齢臭・口臭の原因と臭い消し対策
他人と話す時、つい気になってしまう「口臭」。実は、口臭は年齢とも深い関係があり、中年以降では体の機能の衰えとともに加齢臭や口臭が発生しやすくなります。
今回は、加齢臭・口臭の原因と、予防に効果的な飲み物についてまとめます。
口臭が強くなる原因
口臭が強くなる原因は様々ですが、下記のようなものが代表的です。
唾液の分泌量の低下
加齢等に伴う唾液の分泌量の低下は、口臭を強くする大きな原因の一つです。
唾液中にはリゾチームやラクトフェリンといった酵素が含まれており、口内を殺菌して口臭の発生を抑えてくれています。
しかし、加齢やストレス、咀嚼不足等によって唾液の分泌量が減少すると、口内の雑菌が増殖しやすくなり、口臭を発生させる原因となります。
歯周病
日本人の8割がかかっているといわれている「歯周病」。加齢による唾液の減少とも関連しますが、歯周病は年齢とともに進行しやすくなります。
歯周病によって歯茎の位置が下がると、食べカスがつまりやすくなり、虫歯や歯肉の炎症によって口臭を発生させる原因となります。
体の不調、病気
口臭の原因として、生活習慣の乱れやストレス等による内蔵機能の低下や病気があげられます。
例えば、慢性肝炎などで肝臓の働きが悪くなると、臭いの元となる物質を分解する働きが低下します。その結果、それらの物質が血液に乗って全身を巡り、口臭や体臭となって現れます。
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸の病気も口臭を発生させる大きな原因です。腸内環境の悪化によって食べ物が異常発酵し、「腐敗臭」のような臭いを発生させることが知られています。
また、糖尿病も唾液の分泌量の低下や、体内でのケトン体の発生によって体臭・口臭を発生させることがあります。「ケトン臭」と呼ばれる独特の甘酸っぱい臭いが特徴です。
このように、口臭や体臭は体調不良や病気が原因となっている場合があります。これらは、ストレスや生活習慣の乱れに起因するものが多く、加齢臭の原因とも共通します。原因となる病気が判明している場合には、その改善に取り組むことが根本的な対策といえるでしょう。
飲み物で臭い消し対策
日常生活に手軽に取り入れられておすすめなのが、飲み物による口の臭い消し対策です。仕事中や外出時など、普段の飲み物を変えるだけで効果があります。
緑茶
口臭予防の代表的な飲み物として「緑茶」があげられます。
緑茶には、強力な殺菌作用を持つカテキンが豊富に含まれており、口内の雑菌の増殖を抑えて口の臭い消しに効果を発揮します。
はちみつレモン
はちみつに含まれるグルコン酸は、胃腸の働きを整え、舌苔(舌表面に付着する苔のようなもの)の増加を防いでくれます。
また、レモンに含まれるクエン酸は殺菌作用が高く、雑菌の増殖の抑制して口臭を予防する働きがあります。
ウーロン茶
緑茶と同様、ウーロン茶には臭い消し効果のあるカテキンやフラボノイドが豊富に含まれています。
また、歯周病・虫歯予防に役立つ成分も含まれているため、そうした症状が気になっている人にはおすすめです。
早めの対策を
今回は、加齢臭や口臭の原因と、飲み物による臭い消し対策についてご紹介しました。
口臭予防に効果的な飲み物には、緑茶や紅茶、ウーロン茶の、はちみつレモンなど、身近なものが多くあります。普段から口臭が気になっている人は、周囲から指摘を受けることがないよう、早めに対策に取り組むようにしましょう。